【難易度別】ネットワークエンジニアおすすめの資格|取得するメリットや効率的な勉強方法も紹介
2024年6月5日
ネットワークエンジニアとして市場価値を高めるためには、ただ技術を磨くだけでなく、関連資格を取得することがおすすめです。実際に資格取得を検討する上では、ネットワークエンジニアに適した資格にどのようなものがあるのか知っておきましょう。
本記事では、ネットワークエンジニアにおすすめの資格を、難易度別にご紹介します。ネットワークエンジニアが資格を取得するメリットや、資格取得の勉強をする上でのポイントもまとめているので、ぜひ参考にしてください。
目次
ネットワークエンジニアの資格は大きく3種類ある
ネットワークエンジニアの資格と一言にいっても、以下の3種類があります。
- ベンダー資格:シスコ技術者認定資格
- 国家資格:応用情報技術者試験、ネットワークスペシャリスト試験
- 民間資格:CompTIA Network+
シスコ技術者認定資格は、シスコシステムズ社が運営するネットワークエンジニア向けのベンダー資格であり、受験者の知識や技能の習熟度を測るものです。
一方、日本国内では、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が主催する応用情報技術者試験やネットワークスペシャリスト試験が、高度IT人材に必要な知識やスキルを問う国家試験として位置づけられています。
また、CompTIA Network+は、ネットワークの構成や運用、トラブルシューティングに関する、民間資格に分類される国際的な認定資格です。
これらの資格は、ネットワークエンジニアの専門性を高め、キャリアアップに役立つだけでなく、業界内での競争力を向上させるためにも有効な手段となっています。
参考:シスコ認定|Cisco
参考:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
参考:CompTIA Network+|CompTiA
ネットワークエンジニアが資格を取得するメリット
ネットワークエンジニアが資格を取得することで、どのようなメリットがあるのでしょうか。
ここでは、ネットワークエンジニアが資格を取得するメリットとして挙げられる以下3つについて解説します。
- スキルアップにつながる
- 転職や独立に有利になる
- キャリアアップにつながる
それぞれ確認していきましょう。
スキルアップにつながる
資格の取得は、ネットワークエンジニアのスキルアップに大きく貢献する要因の1つです。
資格を取得することにより、業務効率と貢献度が向上します。また、個人の専門性が高まると同時に、職場での責任ある役割や待遇改善への道が開かれるでしょう。
具体的には、高度な技術知識を習得することで、複雑な問題解決がより可能となり、直接的な業績向上につながります。結果として資格の取得は、エンジニアにとっての成長と成功への鍵となるのです。最終的には転職やキャリアアップが実現し、好待遇にもつながります。
転職や独立に有利になる
ネットワークエンジニアが資格を取得することは、転職や独立の際にも大きな利点となります。これは、資格取得が、ネットワークエンジニアとしてのスキルを証明するための明確なエビデンスとなるためです。
資格を取得しておけば、面接や案件獲得の際に自分の実力をわかりやすく示すことができ、転職先企業やクライアントから評価される可能性も高まります。
ネットワークエンジニアにとってスキルセットは極めて重要であり、そのスキルを客観的に示す資格の価値も非常に高いとされています。
資格を取得することで、自己の能力を証明し、キャリアの選択肢を広げることができるのです。
キャリアアップにつながる
資格取得は、ネットワークエンジニアにとってキャリアアップへの大きなステップとなります。資格を取得している事実によって実力が認められると、待遇のよい企業への転職や社内昇進のチャンスが広がるでしょう。
ただし重要なのは、資格そのものよりも、資格を通じて習得した知識やスキルが評価されることです。
【難易度別】ネットワークエンジニアのキャリアに有利なベンダー資格
ネットワークエンジニアのキャリアに有利なベンダー資格を難易度やそのほかの特徴でまとめると、以下のとおりです。
資格名 | CCT | CCNA | CCNP | CCIE |
難易度 | 1 | 2 | 3 | 4 |
試験時間 | 90分 | 120分 | 90〜120分 | 120〜480分 |
問題数 | 60〜70問 | 102問 | 100問ほど | 100問ほど |
受験料 | 14,000円ほど | 33,600円ほど | 78,400円ほど | 26万円ほど |
合格ボーダー | 75〜85% | 80%以上 | 80%以上 | 不明 |
ここからは、ネットワークエンジニアのキャリアに有利なベンダー資格それぞれについての詳細を見ていきましょう。
難易度1:CCT
CCT(Cisco Certified Technician)は、ネットワークエンジニアを目指す人にとっての基礎となる資格です。この資格では、TCP/IPの基本的な知識や、ルーターやスイッチなどを用いた小規模ネットワークの構築、基礎的なネットワーク知識が問われます。
試験は90分間で、合格基準は約75%から80%です。すでに十分な知識を持つ人にとっては受験の必要性は必ずしもありませんが、CCT資格を取得することによるデメリットもありません。
むしろ、CCTの資格を持っていることで、自分のネットワークに関する基礎知識を証明でき、キャリアの基盤を強固なものにすることができます。ネットワークエンジニアとしてのキャリアを築きたい人にとって、CCTは大変役立つ資格といえるでしょう。
参考:Cisco Certified Technician(CCT)|Cisco
難易度2:CCNA
CCNA(Cisco Certified Network Associate)は、シスコ技術者認定資格の中でも、基礎から2番目に位置づけられる非常に有名な資格です。この資格は世界共通の基準であり、ルーターやスイッチに関する技術だけでなく、基礎的なネットワーク技術の知識を持つことの証明となります。
CCNAの試験範囲はルーターやスイッチに関する知識が中心ですが、仮想化、自動化、セキュリティなどの最新の技術分野についての問題も出題されます。
試験は120分間で、合格基準は約825点です。この資格を取得することで、ネットワーク技術に関する幅広い知識と技術を持っていることを世界的に認められるため、ネットワークエンジニアとしてのキャリアにおいて大きなアドバンテージとなるでしょう。
参考:CCNA認定|Cisco
難易度3:CCNP
CCNP(Cisco Certified Network Professional)は、CCNAの上位に位置する資格であり、大規模ネットワークの構築や運用保守に関するより専門的かつ深い知識を学べることが特徴です。
この資格を取得するには、コア試験と選択するコンセントレーション試験の2科目に合格する必要があります。合格基準はおおよそ80%前後です。試験時間は120分となっています。
CCNP資格を取得することで、ネットワーク分野における高い知識と技術を持っていることが証明されます。これは、ネットワークエンジニアとしてのキャリアをさらに進展させるための重要なステップとなり、大規模なネットワーク環境での役割を果たす能力を世界的に認められることを意味するため、たいへん有益です。
参考:CCNP Enterprise 認定とトレーニングプログラム|Cisco
難易度4:CCIE
CCIE(Cisco Certified Internetwork Expert)は、シスコ技術者認定資格の中で最も高いレベルを誇り、ネットワーク系資格の中でもとくに難易度が高いことで知られています。
この資格は、以下6種類に分かれているのも特徴です。
- CCIE Enterprise Infrastructure
- CCIE Enterprise Wireless
- CCIE Security
- CCIE Collaboration
- CCIE Data Center
- CCIE Service Provider
とくにCCIE Enterprise Infrastructureは、ネットワークエンジニアとして基礎となる知識のルーターやスイッチに関するコアスキルを高度なレベルで学習できるため、おすすめです。
資格取得のためには、コア試験とラボ試験の2つに合格しなければなりません。コア試験は120分、ラボ試験は480分の実施時間が設けられています。難しい資格ではありますが、取得することでかなり高度なスキルや知識を持つことの証明が可能です。
参考:CCIE Enterprise Infrastructure 認定とトレーニングプログラム|Cisco
【難易度別】ネットワークエンジニアのキャリアに有利な国家資格
続いて、ネットワークエンジニアのキャリアに有利な国家資格を、難易度などの情報ごとにまとめました。
資格名 | 基本情報技術者試験 | 応用情報技術者試験 | ネットワークスペシャリスト試験 |
難易度 | 1 | 2 | 3 |
試験時間 | 150分×2 (科目AとB) | 150分×2 (科目AとB) | 午前Ⅰ:50分 午前Ⅱ:40分 午後Ⅰ:90分 午後Ⅱ:120分 |
問題数 | A:80問 B:11問 | A:80問 B:11問 | 午前Ⅰ:30問 午前Ⅱ:25問 午後Ⅰ:3問 午後Ⅱ:2問 |
受験料 | 7,500円 | 7,500円 | 7,500円 |
合格ボーダー | 30~50% | 60% | 60%(合格率10%ほど) |
それぞれの資格に関する詳細も、あわせて解説していきます。
難易度1:基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は、IT業界でのキャリア構築において重要な第一歩を踏み出すための国家試験として位置づけられている資格です。この試験は、情報処理推進機構によって運営され、ITに関連する基礎知識や技能を幅広く問うことで知られています。
試験は、科目A(基礎理論など)と科目B(応用問題)の2部構成で、受験者は合計150分の時間内にそれぞれの科目で出題される問題で構成されているのが特徴です。
なお、合格基準は1,000点満点中の約60%です。基本情報技術者試験はカバーすべき内容の範囲が広く、ITエンジニアとしての基盤を固めるだけでなく、非IT職種の方がデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進などに携わる際にも有用です。
このような理由から、IT業界でのキャリアを目指す新入社員から、さらなるスキルアップを目指す現役エンジニア、さらには非IT職種でもITスキルを身につけたいと考える人まで、幅広い層に推奨されています。
参考:基本情報技術者試験|IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
難易度2:応用情報技術者試験
応用情報技術者試験は、ITを駆使した戦略立案やシステム開発、運用における高度な知識と技能を問う国家資格です。基本情報技術者試験の上位に位置づけられており、より深い専門知識が求められます。
具体的には、システム開発、ネットワーク構築、セキュリティ対策に加え、プログラミングやアルゴリズム、ハードウェアの技術的側面はもちろん、プロジェクトのマネジメントや戦略立案に関する幅広い知識が必要です。
試験形式は、午前中に80問の四肢択一の多肢選択式、午後に11問の記述式で構成され、それぞれ150分の時間が割り当てられます。合格基準は100点満点中60点以上であり、合格率は20〜25%と、比較的低い水準となっているのも特徴です。
なお、応用情報技術者試験の資格は、実務経験を持つエンジニアが、さらなるスキルアップやキャリアアップを目指すために受験することが多いです。
参考:応用情報技術者試験|IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
難易度3:ネットワークスペシャリスト試験
ネットワークスペシャリスト試験は、ネットワークに関連する高度な知識とスキルを証明するための国家資格です。
取得することで、ネットワークシステムの企画、要件定義、開発、運用、保守に至るまでの全過程において、中心的な役割を果たす能力を有していることが認められます。さらに、情報セキュリティを含めた情報システム全般に関する技術支援もおこなえるスペシャリストであることを証明できます。
毎年4月に実施され、合格するためには、単に知識を有するだけでなく、実践的なスキルも必要です。
ネットワークスペシャリスト試験の難易度は非常に高く、合格率は約10〜15%と狭きとなっています。
試験概要を見ると、午前Ⅰではテクノロジー系、マネジメント系、ストラテジ系を含む30問の多肢選択式問題が出題され、試験時間は50分です。午前Ⅱでは、より専門的な6つの分野から25問が出題され、40分の解答時間があります。
午後Ⅰでは3問の記述式問題が設けられ、その中から2問を選び、解答します。試験時間は90分です。午後Ⅱは、ネットワークの技術面および運用・管理面に関する総合的な問題が2問出題され、1問を選んで120分で答えます。合格基準は、各セクション100点満点中60点以上です。
ネットワークスペシャリストの資格は、自身のネットワークエンジニアとしてのスキルアップを目指す人々にとって、その能力を証明し、キャリアアップに繋げるための重要なステップとなるでしょう。
参考:ネットワークスペシャリスト試験|IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
ネットワークエンジニアのキャリアに有利な民間資格
ネットワークエンジニアのキャリアに有利な民間資格には、CompTIA Network+があります。
資格名 | CompTIA Network+ |
試験時間 | 90分 |
問題数 | 最大90問 |
受験料 | 46,284円 |
合格ボーダー | 80% |
以下では、CompTIA Network+の詳細にも触れています。
CompTIA Network+
CompTIA Network+は、ITセキュリティの基礎レベルのスキルを身につけるための資格です。この資格を通じて、企業が利用するネットワークの安全な接続、維持、トラブルシューティングに必要な広範な知識を学ぶことができます。
ITセキュリティの入門レベルに位置づけられるこの資格は、ネットワークに関する基本的なスキルを理解し、ITセキュリティ分野でのキャリアを目指す人に適しているでしょう。
取っておくとキャリアの幅が広がる資格
ここまでご紹介した資格に加え、以下の資格は取得しておくことで、ネットワークエンジニアとしてのキャリアの幅が広がります。
- LinuC
- LPIC
- AWS認定資格
- 情報処理安全確保支援士
ここでは、取っておくとキャリアの幅が広がるネットワークエンジニア向けの資格について詳しく解説します。
LinuC
LinuCは、Linux技術者としての高い技術力を証明するためのベンダー資格です。Linuxをはじめとする複数のサーバーを用いたシステムの構築、運用、そして保守に必要な知識とスキルを有していることを示すことができます。
レベル1からレベル3まであり、レベルが上がるごとに難易度が高まり、それに伴い資格の価値も高くなります。また、レベル4に相当する「LinuCシステムアーキテクト」があることも覚えておきましょう。
LinuCの難易度については、以下にまとめています。
難易度 | 学習期間の目安 |
レベル1 | 約1〜3か月 |
レベル2 | 約3ヶ月〜6か月 |
レベル3 | 約6か月〜1年 |
LinuCシステムアーキテクト(レベル4) | 約6か月〜1年 |
なお受験料は約16,500円で、合格ボーダーは70%程度とされています。
Linuxサーバーは、Windowsサーバーと並んで業界内で高いシェア率を誇るため、インフラ系エンジニアにとってLinuxの知識を得ておくことは必須です。
LinuC資格を取得することで、システム構築やコンサルティングの分野で活躍できる技術力があることを証明でき、キャリアアップにも大きく貢献するでしょう。
参考:LinuC
LPIC
LPICは、Linuxの専門家を認定するための国際的なベンダー資格であり、カナダの非営利組織であるLinux Professional Institute(LPI)によって、2001年から提供されています。
世界中で認知されており、Linuxに関する幅広い知識とスキルを持つことを証明できる資格です。
Linuxは、サーバー構築をはじめとする多くのバックエンドシステムで使用されているため、サーバーと端末、サーバー同士をつなぐ役割を果たすネットワークエンジニアにとって価値の高い資格といえるでしょう。
LPICには、「LPIC-1」「LPIC-2」「LPIC-3」という3つのレベルがあり、それぞれ難易度が異なります。LPIC-1はLinuxの基礎を学ぶための入門レベルであり、この認定を受けるには101試験と102試験の両方に合格しなければなりません。このシステムは、Linuxの初学者から上級者まで、自分のスキルレベルに応じて段階的にスキルアップを図ることができるように設計されています。
なお、LPICは世界標準の資格であるため、持っているだけで国内外問わず、自身のLinuxに関する専門性をアピールできる強みとなるでしょう。とくに、Linuxを扱う企業においては、就職活動やキャリアアップの際に重要なアピールポイントとなります。
参考:LPIC|LPI日本支部
AWS認定資格
AWS認定試験は、世界最大のクラウドサービスプロバイダーであるAmazon Web Services(AWS)の専門知識を証明するための資格です。その実用性と専門性から、非常に高い評価を受けています。
この試験は「FOUNDATIONAL」「ASSOCIATE」「PROFESSIONAL」「SPECIALTY」の4つのレベルにわかれており、各レベルに応じて12種類のコースが設けられています。これにより、AWSの幅広い知識と技能を段階的に身につけることが可能です。
クラウドプラクティショナー(FOUNDATIONAL)、ソリューションアーキテクト(ASSOCIATE)、そしてソリューションアーキテクト(PROFESSIONAL)の3つの資格は、AWSを使用したインフラ構築に関する基礎から高度なスキルまでを証明でき、とくに需要が高いとされています。
それぞれの資格の難易度や問題数、合格ボーダーは以下を参考にしてください。
資格名 | クラウドプラクティショナー(FOUNDATIONAL) | ソリューションアーキテクト(ASSOCIATE) | ソリューションアーキテクト(PROFESSIONAL) |
難易度 | 1 | 2 | 3 |
問題数 | 65問 | 65問 | 75問 |
合格ボーダー | 1,000点中700点以上 | 1,000点中720点以上 | 1,000点中750点以上 |
クラウドプラクティショナーはAWSの基礎知識を問う65問の問題を解き、1,000点満点中700点以上で合格することができます。
ソリューションアーキテクト(ASSOCIATE)は、より高度なシステム設計とアーキテクチャに関する知識が求められ、65問の問題で720点以上を取得することで合格です。
さらに、ソリューションアーキテクト(PROFESSIONAL)では、AWSクラウドサービスに特化した高度な専門的知識とスキルが問われ、75問の問題で750点以上を獲得することが合格の条件となります。
AWS認定を取得することは、クラウドテクノロジーの知識を証明するだけでなく、ネットワークエンジニアとしての希少価値を向上させる意味でも大きなメリットとなるでしょう。クラウドサービスが今日のビジネス環境で中心的な役割を果たしている中、AWS認定試験は、IT専門家がこの急速に進化する分野での競争力を保ち、キャリアをさらに発展させるための重要なステップとなっています。
参考:AWS認定|AWS
情報処理安全確保支援士
情報処理安全確保支援士は、情報セキュリティの分野で高度な知識と技能を持つことを証明する国家資格です。セキュリティエンジニアとしてのスキルアップやキャリアアップを目指す人に最適な資格であり、安全な情報システムの企画、設計、開発、運用をはじめ、サイバーセキュリティ対策の調査、分析、評価をおこない、その結果に基づいて指導や助言を提供する能力を有する者に与えられます。
IT関連資格の中では唯一「士業」に分類され、サイバーセキュリティ分野における高レベルの専門知識が社会的にも高く評価されます。ただし、その難易度は高く、レベル4に設定されており、合格率は約15〜20%と低めです。
情報処理安全確保支援士の試験概要については、以下の表を参考にしてください。
午前Ⅰ | 午前Ⅱ | 午後試験 | |
試験時間 | 50分 | 40分 | 150分 |
問題形式 | 四肢択一の多肢選択式 | 四肢択一の多肢選択式 | 記述式 |
問題数 | テクノロジー系、マネジメント系、ストラテジ系合わせて計30問 | データベース、ネットワーク、セキュリティ、システム開発技術、ソフトウェア開発管理技術、サービスマネジメント、システム監査の7分野より計25問 | 情報セキュリティの技術面および運用・管理面を含む総合的な問題が4問(2問を選択) |
参考:情報処理安全確保支援士|IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
ネットワークエンジニアの資格勉強のポイント
ネットワークエンジニアの資格を取得する上で、しっかりと勉強して備えることは必須条件です。
しかし、どのように勉強すべきかわからない…という方も多いのではないでしょうか。ここでは、ネットワークエンジニアの資格を取得する上での勉強のポイントを、以下4つの視点から解説します。
- 参考書や本を読んで勉強する
- 学習サービスを利用して勉強する
- オンラインスクールを利用する
- コミュニティに参加しわからない部分を質問する
1つずつ詳細を見ていきましょう。
参考書や本を読んで勉強する
ネットワークエンジニアを目指す上で、参考書や本から学ぶことは非常に重要です。
エンジニア関連の教材は多岐にわたり、自分の学習レベルに合わせて適切なものを選ぶ必要があります。資格取得時に活用する参考書・本は、以下を参考にしてください。
- 1週間でCCNAの基礎が学べる本:初心者向け
- 徹底攻略 Cisco CCENT/CCNA Routing & Switching教科書:基礎から応用まで幅広くカバー
- マスタリングTCP/IP―入門編―:TCP/IPに特化して理解を深めるために活用
- インフラ/ネットワークエンジニアのためのネットワーク技術&設計入門:実践的な設計スキルを学ぶための書籍
ほかにもたくさんの書籍が発売されているので、内容をよく吟味し、自身に合ったものを選びましょう。
学習サービスを利用して勉強する
ネットワークエンジニアの資格取得において、オンライン学習サービスの利用も役立つでしょう。イ
ンターネット上には、初心者から上級者まで対応した多種多様な学習サービスが存在し、通信環境さえあれば自宅や外出先など、場所を選ばずに自分のペースで勉強を進めることができます。
この柔軟性とアクセシビリティは、忙しい日常の中でも学習を続けることを可能にし、効率的に知識やスキルを身につけるための大きな助けとなります。
なお、主な学習サービスと特徴は以下のとおりです。
- Ping-T:CCNA/CCNP、LinuC、HTML5、OSS-DBに対応している
- ITBOOK:エンジニア向けにネットワークについて解説している
- Udemy:買い切り型の動画講座形式、カリキュラムベースでコンテンツが提供されている
参考としてみてください。
オンラインスクールを利用する
ネットワークエンジニアの資格取得を目指す際には、オンラインスクールの利用もおすすめです。専門の講師からの丁寧な指導により、効率的かつ確実に学習を進めることができます。
とくに勉強方法に迷っている、独学では不安を感じる方は、高額ながらも質の高い指導を受け続けられるオンラインスクールを利用しましょう。
ネットワークエンジニア向けのオンラインスクールは、主に以下が挙げられます。
- SAMURAI ENGINEER:日本初の専属マンツーマン指導のプログラミングスクール、現役のエンジニア講師からマンツーマンでレッスンを受けられる
- TECH CAMP:未経験者からネットワークエンジニアを目指す方におすすめ
- TechAcademy:現役エンジニアからのマンツーマン指導が受けられ、わからないところをチャットで質問することが可能なスクール
公式サイトより詳細を確認し、気になるところには一度問い合わせてみるのもよいでしょう。
コミュニティに参加しわからない部分を質問する
ネットワークエンジニアの資格を取得する上での学習方法には、専門のコミュニティへの参加も、有効な方法として挙げられます。
コミュニティでは、自分が理解できない部分について精通している人に直接質問することができます。また、高度なスキルを持つエンジニアから新たな知識やスキルを学び、最新の情報を共有することも可能です。
費用を負担しなければならない側面もありますが、学習の幅を広げる上で非常に有益な選択肢となり得るため、メリットのほうが大きいでしょう。
ネットワークエンジニアのキャリアは資格よりも経験が重要
ネットワークエンジニアとして資格を取得することは、キャリア形成において明らかに有利といえます。ただし、あくまで重要なのは、実務で活かせる経験値やスキルを身につけることです。
単に理論を学ぶだけでなく、その知識を実際にアウトプットできる能力を養うことが、重要となるでしょう。実際にネットワークを構築し、運用するためのツールを使用して実践的な経験を積むことも、スキルを磨く上では欠かせません。
このように、理論と実践の両方において能力を高めることが、ネットワークエンジニアとして成功する鍵となります。
まとめ
ネットワークエンジニアとしてのキャリア形成を成功させるためには、資格取得がその一助となるでしょう。難易度別に挙げられる各種資格の特性を理解し、自身に適した資格取得を目指すべきです。
本記事では、ネットワークエンジニアにおすすめの資格や勉強のポイントをご紹介しました。あくまで重要なことは「経験値」や「スキル」です。
このことを理解しつつ、より有利なキャリア形成につながる手段として、資格取得を検討しましょう。
フリーランスエンジニア専門のエージェント
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