フリーランスに向いている人と向いていない人の特徴を知りたい!具体的な事例も解説!

フリーランスは、自分自身で仕事のペースやスタイルをコントロールできるため、多くの人にとって魅力的な働き方として注目されています。ランサーズのデータによると、フリーランス人口は2019年の1,118万人に対して、2021年には1,577万人に増加し、労働人口全体の22.8%を占めています。

しかし、フリーランスに向いている人と向いていない人がいることも事実です。自己管理能力が高く、変化に対応する力がある人、そして高い専門的スキルを持っている人は、フリーランスとして活躍できます。一方、ルーティンワークが好きな人や自己管理が苦手な人などは、フリーランスとして働くのは難しいかもしれません。

フリーランスになろうと考えている人の中には、「自分はフリーランスに向いているのか」「どんな人がフリーランスに向いているのか」と悩む人も多いでしょう。フリーランスの働き方は誰にでも向いているわけではなく、向いている人と向いていない人が明確に分かれています。

そこで、本記事では、フリーランスに向いている人と向いていない人の特徴や性格、フリーランスに向いている人が取り組んでいることなどについてお伝えしていきます。

フリーランスに向いている人の特徴や性格8選

フリーランスに向いている人の特徴や性格は下記8つです。

  • 自発的に行動ができる人
  • 高い専門的なスキルを持っている人
  • 責任感を持って仕事に取り組める人
  • 向上心が高い人
  • 変化に対応できる人
  • オンとオフの切り替えが上手い人
  • 自由に仕事を進めたい人
  • お金の管理ができる人

フリーランスは積極的な行動や仕事の管理などを自分でする必要があり、自発的に行動ができる人や自己管理能力が高い人などがフリーランスに向いています。

自発的に行動ができる人

フリーランスは自分から行動していかないと仕事が獲得できないため、自発的に行動できる人が向いています。フリーランスは仕事を自分の力で獲得する必要があり、仕事に必要なスキルの習得や営業活動などを自分から積極的に進めていくことが求められます。

自発的に行動できる人でないと仕事が獲得できずに収入が得られないため、生活できなくなる可能性があります。よって、自発的に行動できる人がフリーランスに向いています。

高い専門的なスキルを持っている人

フリーランスは、仕事を獲得するために高い専門的なスキルを持っている人が向いています。フリーランスは自分のスキルや実績をアピールして仕事を獲得するため、専門的なスキルを持っていないと仕事を獲得できません。

実際にRelanceが調査した「フリーランスエンジニア白書2023」でも、フリーランスエンジニアとして働く中で最も大事なこととして「エンジニアとしての技術力・経験」、続いて「絶え間ない向学心・学習意欲」が挙げられています。

【2023年版】フリーランスエンジニア白書 1000人に聞いた!フリーランスエンジニアの実態調査-2023年1月-

高い専門的なスキルを持っている人材は学習力や能力が高いと判断されるため、クライアントから仕事を任されやすくなり仕事の獲得が容易になります。フリーランスとして活動するためには高い専門的なスキルを持っている必要があるでしょう。

フリーランスが身につけておきたいスキルや知識って?・・・>>

責任感を持って仕事に取り組める人

フリーランスは仕事の責任を自分で負う必要があるため、責任感を持って仕事に取り組める人が向いています。フリーランスは、クライアントとの仕事の契約を自分で行うため、仕事の責任をフリーランス本人が負います。

万が一仕事でミスが発生した場合やクライアントに損害が発生した場合、自分で責任を負う覚悟が必要です。フリーランスには責任感を持って仕事に取り組める人が向いている人といえるでしょう。

向上心が高い人

フリーランスは常にスキルアップする必要があるため、向上心が高い人が向いています。フリーランスは自分の力で仕事を獲得しなければならないため、自分をアピールできるスキルや実績を持っている必要があります。

他のフリーランスや会社員に比べて差別化できるスキルを持つ必要があり、そのためにスキルアップは欠かせません。日々新しいスキルや知識を得るために学習や成果を出すことが求められるため、向上心が高い人でないとフリーランスとして成功することは難しいでしょう。

変化に対応できる人

フリーランスは、クライアントの要望や時代の変化に柔軟に対応していく必要があるため、変化に対応できる人が向いているでしょう。フリーランスはクライアントと直接契約をしており、仕事を継続的に任せてもらうために時には急な依頼を受けることがあります。

また、近年は変化が激しい時代のため、求められるスキルや必要な知識が日々変化しています。仕事内容や求められるスキルなどの急な変化にも臨機応変に対応する必要があるため、フリーランスに向いている人は変化に対応できる人です。

オンとオフの切り替えが上手い人

フリーランスは自分で仕事の管理を行う必要があり、オンとオフの切り替えが上手な人が向いています。フリーランスは自分で仕事をする時間とプライベートの時間を決める必要があり、自己管理能力が優れていないと、仕事が進まない場合や仕事ばかりの生活になる可能性があります。

仕事とプライベートの切り分けを自分でできる人でないとフリーランスとして生活していくのは難しいです。

自由に仕事を進めたい人

フリーランスは自分の好きに仕事を選べるため、自由に仕事を進めたい人におすすめです。フリーランスは自分のやりたい内容やしたい働き方の仕事ができるため、仕事内容やライフスタイルを自由に決めたい方には向いているでしょう。

特に近年はリモートワークなどの働き方で自由度を高めたい人も多く、フリーランスであれば自由な働き方を実現可能です。普段の仕事がルールなどが厳しく不自由さを感じている場合、フリーランスとして働く方が向いているかもしれません。

お金の管理ができる人

フリーランスは自分の仕事や提供するものの適正価格や目標とする売上などを自分で決める必要があります。

また、確定申告も自分で行うため、経費の適切な管理と領収書の保管、帳簿での管理なども自分で行わなくてはなりません。なににいくら使っていて、収入の見込みがどのくらいあるのか、細かく管理できるタイプの人はフリーランスに向いているといえます。

フリーランスに向いていない人の特徴や性格5選

フリーランスに向いていない人の特徴や性格は下記5つです。

  • 会社員と同様の安定性を求めている人
  • 自己管理ができずサボってしまう人
  • 成長意欲が低い人
  • 最後まで責任を持って仕事をやりきれない人
  • 簡単に自由と高年収が手に入れられると思っている人

フリーランスは自由度が高い分成功するためのハードルが高いため、自己管理ができない人や成長意欲の低い人には向いていません。

会社員と同様の安定性を求めている人

フリーランスは収入面や社会保障などで会社員より劣るため、会社員同様の安定性を求めている人には向いていません。フリーランスは自分で仕事を獲得する必要があり、仕事がない人は収入が全くありません。案件を獲得できないうちは安定して稼ぐことが難しいため、安定性を求める人はフリーランスに向いていないといえるでしょう。

また、社会保障などのサポート面もフリーランスの場合弱いため、会社員と同様の安定性を求めている人にフリーランスはおすすめできません。

自己管理ができずサボってしまう人

フリーランスは、自分で仕事の管理をしなければならないため、自己管理ができずサボってしまう人には向いていません。フリーランスは仕事の獲得から業務管理まで全て自分でする必要があり、自己管理能力が長けていないと仕事を円滑に進められないでしょう。

また、計画的に仕事を獲得していかないと特定の期間しか稼げずに生活も不安定になります。自己管理ができずサボってしまう人は、フリーランスに向いていない人といえるでしょう。

成長意欲が低い人

フリーランスは常にスキルアップが求められるため、成長意欲が低い人には向いていません。フリーランスは個人で仕事を獲得する必要があり、周りの人材よりスキルや知識をつけて仕事ができるアピールをしなければなりません。

成長意欲が低い人はスキルアップのために努力ができないため、他のフリーランスと差が開いていってしまいいつまでたっても稼げるようにならないでしょう。

最後まで責任を持って仕事をやりきれない人

フリーランスは仕事への責任を全て自分で負わなければならないため、最後まで責任を持って仕事をやりきれない人には向いていません。フリーランスは仕事を自分で獲得し、仕事上の責任を自分1人で負います。

クライアントに迷惑がかかった場合は自分で責任を取らなければならないため、責任を負いたくない人はフリーランスに向いていない人といえるでしょう。

簡単に自由と高年収が手に入れられると思っている人

フリーランスになれば簡単に自由な働き方や高年収が手に入ると思っている人も、フリーランスになるべきではありません。フリーランスはスキルや実績があれば高単価で自由な働き方の案件を選べますが、最初から理想通りに働ける人は少ないです。

最初は地道に経験を積むことからスタートする人も多く、フリーランスになれば誰でも自由と高年収が手に入ると考えてはいけません。理想のフリーランスになるためには、日々の業務で着実に成果を出し、日々スキルアップをして市場価値の高い人材になる必要があります。

フリーランスになって後悔しないために必要なこととは?・・・>>

フリーランスのメリット

フリーランスには多くのメリットがあります。上記のフリーランスに向いている人に該当する場合は会社員として働いているとき以上の収入や自由な時間を確保できるかも知れません。自分の特徴や性格と合わせて、以下で紹介するフリーランスのメリットもよく把握しておきましょう。

自由に働ける

フリーランスは自分の裁量で決められる範囲がとても広いです。

  • 業務内容
  • 業務量
  • 収入
  • 働く時間
  • 働く場所

このような、会社員であれば会社側で決められてしまうものを自分で決めることができます。

【2023年版】フリーランスエンジニア白書 1000人に聞いた!フリーランスエンジニアの実態調査-2023年1月-

実際にフリーランスエンジニアとして働く人も、フリーランスのメリットとして、「働く場所・時間に縛られない」ことを最も多く挙げています。

高収入が見込める

会社員として働く場合は、必ずしも自分の業務量と収入が比例するとは限りません。しかし、フリーランスの場合は業務量も業務に対する報酬も自分で決めるので、頑張れば頑張るほど収入は増えていきます。

とくにエンジニアなどお仕事の単価が高い業務の場合は、早い段階で会社員よりも年収が高く場合もあります。自分の頑張りが収入に直結するため、お金をモチベーションとしている場合は大きなメリットになります。

幅広い人脈が築ける

幅広い人脈を獲得できるのもフリーランスのメリットです。人脈が増えることで下記のようなメリットがあります。

  • 対応する案件が増え、業務の幅が広がる
  • 収入を得るクライアントが増えるので業務が安定する
  • さまざまな業界の情報が得られる

どれも新しい仕事につながるとても大きなメリットです。

節税効果がある

フリーランスは事業に必要な経費を控除できます。例えば、業務で使用するPCやオフィス家具などを購入した場合、10万円未満であれば全額経費として計上できます。もし、自宅をオフィスとして使用している場合は、家賃や光熱費、通信費なども経費計上できます。

また、確定申告する際に青色申告する場合は最大65万円まで事業所得から差し引くことができます。うまく制度を利用すれば、会社員よりも多く節税できるかもしれません。

経営者としての経験を積める

フリーランスで活動するには専門的なスキルに加えて、営業、マーケティング、予算管理、プロジェクト管理など、ビジネス運営に関わるさまざまな知識が必要です。これらのスキルや知識は、将来自分が起業する際に必ず役に立ちます。

このように、フリーランスは自らが経営者としてビジネスを運営し、更に管理もしなければならないため、経営者としての視点を持つことが求められます。フリーランスとして活動を続けると、自然的に経営者としての視点を持つことができます。

フリーランスのデメリット

メリットがある一方で、フリーランスにはデメリットも存在します。フリーランスの道へ進むかどうか、メリットデメリットの両面を把握した上で決断しましょう。

収入が不安定

会社員であれば、原則毎月決まった給料が入ってきますが、フリーランスの場合は契約が減ってしまったり、業務量をこなせなかったりすると収入が少なくなります。

豊富に案件があればある程度収入が安定しますが、特にフリーランスになりたての仕事があまりない時期は収入が不安定になる可能性があることを認識しておきましょう。

補償がない

会社員の場合は怪我や病気をした場合の雇用保険があり、条件を満たしていれば傷病手当が受け取れます。

しかし、フリーランスの場合はこういった補償がないため、怪我や病気で仕事ができない期間は無収入になってしまいます。万が一怪我や病気で仕事ができなくなったときのために、フリーランスが加入できる補償保険などを調べておきましょう。

クレジットカードやローンの審査が通りづらい

フリーランスの場合、定期的な収入がないため、審査官からはリスクが高いと見られることがあります。

「フリーランスエンジニア白書2023」では、「社会的信用が低い」ことが、実際にフリーランスになって感じたデメリットとして1位に挙げられています。

【2023年版】フリーランスエンジニア白書 1000人に聞いた!フリーランスエンジニアの実態調査-2023年1月-

しかし、フリーランスでも安定した収入がある場合や、長期間にわたって同じクライアントから仕事を受けている場合は、審査に通ることができることがあります。また、クレジットカードやローンの審査には、クレジットスコアや資産などの要素も関係してくるため、これらの要素が良好であれば、審査に通る場合もあります。

ただし、フリーランスの場合は、収入が不安定なため、返済能力について審査官から不安を持たれることがあるため、通常よりも条件が厳しい審査を受けることは認識しておきましょう。

仕事とプライベートの区別がつけづらい

会社員は始業時間、就業時間が決められている場合が多いですが、フリーランスの場合は時間の使い方は自由です。働く時間が自由な分、案件を受けすぎてしまって深夜まで仕事をしたり、プライベートの時間が取りづらくなったり、生活のリズムを崩しがちです。

可能な限り仕事の時間は決めておく、オフの日はなるべく仕事をしないなど、自分なりのルールを持つことが大切です。

雑多な業務が多い

フリーランスは自身の専門業務以外にも請求などの管理業務も自分ですべて行わなくてはなりません。

会社員であれば間接部門の方が行ってくれますが、外注しない限りこういった業務も全て自分で行うことになります。自分の好きな仕事だけでは生計を建てられないことはデメリットの1つになります。

フリーランスに向いている人がやっている3つのこと

フリーランスに向いている人が、成功のために下記3つのことに取り組んでいます。

  • フリーランスエージェントの併用
  • スキルアップやスキルの幅を広げる
  • 人脈構築

フリーランスとして仕事を獲得するために、エージェントや日々のスキルアップ、人脈構築など幅広く努力していきましょう。

フリーランスエージェントの併用

フリーランスに向いている人は案件獲得のために、フリーランスエージェントの活用をしております。クラウドソーシングや直接営業の場合、案件獲得の可能性が薄い案件や自分に合っていない可能性のある案件にも応募してしまうことがあります。

一方、フリーランスエージェントは自分の希望やスキル、実績に合わせて仕事を紹介してくれるため、効率的に案件を獲得できます。また、フリーランスエージェントはクライアントとの仕事上のやり取りを代行してくれるため、仕事で忙しいフリーランスの心強い味方になってくれます。フリーランスとして活動する上でのキャリアや収入面などの相談にも乗ってくれるため、フリーランスエージェントの活用をおすすめします。

スキルアップやスキルの幅を広げる

フリーランスに向いている人は、積極的にスキルアップやスキルの幅を広げようと努力しています。フリーランスとして活動していくためには、日々最新のスキルや知識を習得していかなければなりません。

業界の新しいスキルの勉強や今まで手を付けていなかった分野の資格の勉強など、様々なスキルを成長・習得しようとしています。フリーランスとして仕事を継続的に獲得するためには自分のスキルや実績を増やさなければならないため、スキルアップやスキルの幅を広げる努力をする人が多いです。

人脈構築

フリーランスに向いている人は、人脈を構築しています。フリーランスは仕事を知り合いや友人から獲得する場合も多く、仕事が得られそうな人脈を増やす努力をしています。同業のフリーランスや異なる業界の人が集まるイベントなどに参加し、積極的に関わりを持つようにする人が多いです。

仕事を獲得できる手段を増やすことで、安定して案件を得られるようになりフリーランスとして成功できる可能性が高まるでしょう。

フリーランスが仕事につながる人脈を広げる方法は?

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フリーランスに向いている人の成功事例

30代の元会社員エンジニアがフリーランスになって成功した事例があります。元々会社員で安定して仕事をしていた30代のエンジニアが、「もっと自分の仕事がしたい」「自由で責任を持って働きたい」という想いからフリーランスになりました。

成長意欲が高く行動力もあったため、すぐにスキルを高めて仕事を安定して獲得できるようになり、半年で年収を会社員時代の1.5倍にしました。行動力やスキルがある人であればフリーランスとして成功できることが分かります。

まとめ

フリーランスは本人が望むなら誰でもすぐになれます。しかし、本記事でまとめたように、人によって向き不向きがありますし、多くの業務を1人でこなさなければなりません。自由度が高いのはフリーランスの大きな魅力ですが、自由であることが向いていない方も一定数います。

フリーランスとして成功できるかどうかは最終的には自分次第です。自分で向き不向きがわからない場合は、副業から始めてみるのはいかがでしょうか。もし合わないと思った場合は最悪すぐに辞めて会社員に戻れます。

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