【2024年版】フリーランスエンジニア白書1000人に聞いた!フリーランスエンジニアの実態調査-2024年3月-

昨年【2023年版 フリーランスエンジニア白書】を公開してから、本調査で2度目となるフリーランスエンジニア白書。今回も、フリーランスエンジニア1000名の方を対象にアンケートを実施しました。

  • 「フリーランスエンジニアになってどのぐらい収入が増えるのか?」
  • 「どのくらいの案件をこなしているのか?実際の働き方は?週の稼働時間や日数はどれぐらい?」


などフリーランスエンジニアの実態についてまとめています。
是非、今回の調査をご覧いただき、フリーランスエンジニアに関してのよくある疑問を解消いただければ幸いです。

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■調査概要

・調査期間:2024年3月27日(水)~3月29日(金)
・調査対象者:フリーランスエンジニア(20代~50代)
・調査人数:1006人
・調査手法:インターネット調査
・調査元:株式会社ゼネラルリサーチ

■調査データの引用・転載に関して

本調査データを外部メディアなどに引用・転載される場合は下記の利用条件を守ってご利用ください。

≪利用条件≫

1.情報の出典元として、Relance(もしくはリランス)の名称を明記してください。

2.ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、本記事へのリンクを設置してください。

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調査サマリー

  • フリーランスエンジニアの平均年商(収入)は約632万円 
  • フリーランスエンジニアになって59.5%の方が収入が上がっている
  • フリーランスエンジニアとしての平均的な働き方は
    「月2~3件の案件を持ち、週5日、1日4.4時間稼働する」という働き方
  • フリーランスエンジニアとしてのメリットは
    ・ 働く時間や場所が自由に調整できる
    自分のエンジニアとしての経験やスキルで収入が増加するといった点
  • フリーランスエンジニアとしてのデメリット
    会社員と異なりフリーランスだからこそ案件獲得のための営業活動や請求や税金などの事務作業   →エンジニアリング以外の業務をしなければいけない点
    社会的な信用や将来の保証など、フリーランスならではの不安定さ
  • 今後の働き方として、約32.7%の方が専業フリーランスのまま働きたい、
    40.1%の方が直近もしくは将来的に正社員を希望している

2024年最新フリーランスエンジニアの実態調査!

フリーランスエンジニアとしてどういうポジションで働いているか?

今回約1000人のフリーランスエンジニアの方を対象に調査を実施しました。

「ご自身がかかわっているメインの業務・職種を教えてください」という設問に対して、最も回答数が多いのは「フロントエンド」約11.2%、次いで「バックエンド」約10.9%となっています。
専門性が高いSREやAR/VRは、現在はまだ回答数が多くありませんがここ数年で需要が高まっている領域のため今後伸びてくる可能性が高いです。

副業?専業?フリーランスエンジニアはどちらが多いのか?

「現在のフリーランスとしての働き方について、専業か副業かあてはまるものを選んでください」という質問に対して、「専業フリーランス」と回答された方は約63.9%、「副業フリーランス」と回答された方は約36.0%でした。2022年の調査結果と比較しても、それぞれ大きな変化はなくフリーランスという働き方が定着傾向にあるのではないでしょうか。

フリーランスエンジニアの年商!実際の平均年収とは?

ここからは専業フリーランスと回答した方に絞ってデータを見ていきたいと思います。
専業の方のみを対象とした「フリーランスエンジニアとしての年商はいくらですか?」という設問に対しての回答で多かったのは「500万円以上800万円未満」約27.1%、「300万円以上500万円未満」約25.8%という結果になりました。また、フリーランスエンジニアの平均年商を計算すると約632万円でした。

前回調査と比較すると、200万円未満、200万円~800万円未満の割合が減り、800万円~1,200万円以上の割合が増加しています。増加の1つの要因としては、昨今のDXやクラウド化の加速に伴い、
ITエンジニアの需要が高まり年収アップに繋がったことが影響しているのではないかと考えられます。

年齢でどのくらい収入が変わる?各年代ごとのフリーランスエンジニアの収入とは?

20代~50代それぞれの回答でフリーランスエンジニアとしての年商を分けてみると、年齢を重ねエンジニアとしてのキャリアが上がると共に年商のボリュームゾーンが高くなっていることがわかります。それぞれの年代の平均年商を計算すると…20代、30代は300万円以上500万円未満、40代は500万円以上800万円未満が最も多い結果となりました。さらに、それぞれの年代の平均年商を計算すると20代約520万円、30代約630万円、40代約670万円、50代約630万円となりました。

本調査では、50代は30代と平均年商が同等となりましたが、今回の調査で50代は他年代と比較して
その他エンジニアやデザイナーやITコンサルタントのような非エンジニアポジションの方の回答が
多かったことが理由です。

フリーランスエンジニアになって収入は上がる?

ここでは、フリーランスエンジニアになる前後でどれだけ収入に変化があったのか見ていきます。
「フリーランスエンジニアになって収入は上がりましたか?」という設問に対して「上がった」と回答した方が約59.5% 「下がった」と回答した方は25.3%、「変わらない」と回答した方が15.1% となっています。約85%以上の方がフリーランスエンジニアになる前と比べて同額以上の収入を得ており、半数以上の方はフリーランスエンジニアになって収入が上がっていることが分かりました。

では上がった方は、どの程度収入に変化があったのでしょうか?

上記で上がったと回答された方に、「フリーランスエンジニアとして働く以前とどの程度収入に変化があったのか?」と質問すると、「300万円以上500万円未満」が約31.7%と最も多く、次いで「200万円以上300万円未満」が約20.4%という結果でした。上がった収入の平均値は約490万円・中央値は約500万円です。

ここまでフリーランスエンジニアになっての収入を見てきました。
収入は必ずしも年齢や経験年数だけに応じて変化するということではなく、スキルや受けている案件数にも変化してきます。専業フリーランスエンジニアで収入を得ている方もいらっしゃれば、プライベートや本業と両立をしながら合間に副業として収入を得ている方など、様々な働き方があるかと思います。
次は、実際にフリーランスエンジニアとしてどうのような働き方をしているのかを見ていきます。

フリーランスエンジニアの働き方の実態とは?

フリーランスエンジニアの受けてる案件数とは?

「フリーランスエンジニアとして受けている案件数はいくつですか?」という設問に対して、「1件」という回答が21.1%、「2件」が29.3%、「3件」が19.2%、「4件」が4.9%、「5件以上」が12.5%と なっています。平均値約2.5件、中央値約3件であり、フリーランスエンジニアの多くが2~3件の案件を受けていることが分かりました。

フリーランスエンジニアの働く時間、日数とは?

次に1週間の稼働日数、1日の平均作業時間を見ていきましょう。

「フリーランスエンジニアとしての週の平均業務日数はどのくらいですか?」という設問に対して「1日」8.4%、「2 日」15.7%、「3日」20.9%、「4日」17.5%、「5日」26.5%、「6日」6.2%、「7日」4.5%となっており、最も多いのは「5日」、次いで「3日」「4日」となっています。


さらに、1日当たりの作業時間も見ていきましょう。「フリーランスエンジニアとしての一日の平均業務時間はどのくらいですか?」という設問に対して、「1時間未満」という回答が約6.6%、「1~3時間未満」が約25.4%、「3~5時間未満」が約33.0%、「5~10時間未満」が約34.8%という結果でした。
平均は約4.4時間、中央値は 「3~5時間未満」となります。

つまり、今回の調査からフリーランスエンジニアとして「月2,3件の案件を、週4日・1日4.4時間稼働する」という働き方が平均的な働き方だということが考えられます。

フリーランスエンジニアはリモートで働いている?

新型コロナウイルスの感染拡大により、働き方が変化しました。コロナウイルス収束以降も、リモートでの働き方が定着しております。。フリーランスエンジニアの方が案件を探す際にも「リモート」かどうかは検討のポイントになっているのではないでしょうか。

実際にフリーランスエンジニアの方がクライアント先に出勤しているのか?(常駐)、リモートで作業されているのか調査してみました。

「出社・リモート勤務の配分で当てはまるものを教えてください」という設問に対して、「基本的にクライアント先に出社」という回答が約18.6%、「クライアント企業に出社多め・一部リモート」約30.7%、「リモートでの業務大目・一部出社」が約21.0%、「基本的にリモートワーク」が約29.5%という回答結果でした。「基本的にクライアント先に出社」・「クライアント企業に出社多め・一部リモート」という出社の割合が高い回答は約49.3%、「基本的にリモートワーク」・「リモートでの業務大目・一部出社」というリモートの割合が高い回答は約50.5%という結果であり、リモートと出社の割合は半分づつであることがわかります。

前回調査と比較しても、リモートの割合が約3%増加していることから、年々リモートという働き方が
定着傾向にあることが分かります。

ここまでフリーランスエンジニアの方の働き方について見てきました。

ここから実際にフリーランスエンジニアになって感じている満足・不満足や、フリーランスエンジニアとして重視していることを見ていきたいと思います。

フリーランスエンジニアになって満足?大事にしていることは?

フリーランスエンジニアのメリット・デメリット

実際にフリーランスエンジニアになって感じている満足・不満足かをそれぞれ「実際にフリーランスになって感じたメリット・満足している点を教えてください(複数選択可)」「フリーランスエンジニアになって感じたデメリット・不満な点を教えてください(複数選択可)」という設問で調査しました。

メリット・満足している点の回答の上位は「働く時間に縛られない」約44.8%、「働く場所に縛られない」約44.7%「収入UP」と「過去の経験を仕事にできる」が約24.8%という回答でした。
働く場所や時間が自由に調整でき、自分のエンジニアとしての経験やスキルで収入が増加するといった点がフリーランスエンジニアになってのメリット として感じられていることがわかります。

逆にデメリット・不満な点の回答の上位は「社会的信用が低い(クレジットカードやローンの審査など)」約25.7%、「労務や確定申告などの事務作業の手間がかかる」約25.0%、「将来の社会保障が少ない」約24.6%、「案件獲得のための営業リソースが想定よりも多い」19.8%という回答でした。フリーランスだからこそ、案件獲得のための営業活動や請求や税金などの事務作業などエンジニアリング以外の業務をしなければいけない点、そして社会的な信用や将来の保証 など、フリーランスならではの不安定さをデメリットとして感じられている方が多いようです。

今後のフリーランスエンジニアとしての働き方は?

今後の将来について「今後のフリーランスエンジニアとの働き方についてあてはまるものを教えてください」という設問に対して、「専業フリーランスのまま働き続けたい」約32.7%、「直近は専業フリーランスとして働くが、将来的には正社員になりたい」約 26.2%「直近で正社員になることを考えている」約13.9%という回答でした。このままフリーランスで働くよりも、正社員を見据えて現在フリーランスとして働いている方の方が多いことが分かりました。

まとめ

今回の調査では、フリーランスエンジニアの実態について年代別の収入や働き方、メリット・デメリット、そして将来の働き方について見ていきました。
多くのフリーランスエンジニアは、収入を増やし、働く場所や時間に制限されずに仕事をしていることがわかりました。一方で、フリーランスエンジニアとしての生活には不安定な側面もあり、社会的信用が低かったり収入を安定させるために継続して案件を獲得し続ける必要があります。

将来についても、フリーランスエンジニアとして続けるか、あるいは正社員に戻るかについて様々な回答がありました。正社員とフリーランスエンジニアの両方にはそれぞれのメリットとデメリットはありますが、最終的には個人の選択に委ねられます。今回の調査結果が、正社員からフリーランスエンジニアへの転身を考えている方や、すでにフリーランスエンジニアとして活動している方にとっての将来の選択に役立ちましたら幸いです。

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